押印廃止
1月も後半に入っているので遅ればせながらですが、
新年一発目の投稿なのでご挨拶を。
あけましておめでとうございます。
横浜の行政書士、小林優奈です。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
今年に入ってから行政手続きの押印廃止の波が押し寄せていますね。
建設業許可の申請・届出についても影響が出ています。
神奈川県はまだですが、東京都は6日付でお知らせがアップされました。
東京都:押印を求める手続きの見直しに関する建設業法施行規則の改正について
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kenchiku/kensetsu/pdf/ouinhaisioshirase.pdf
個人的には、押印を廃止するのはどうかなと思っています。
押印を求めることによって、
不正を防げていた部分は少なからずあるので、
今後はいい加減でアブナイ申請が増えるのではないかと心配です。
裏付資料のこともあるから、
その手の申請が必ず通るわけではないですが…。
特に常勤役員等の証明書(経営業務の管理責任者証明書)や、
専任技術者の実務経験証明書を押印無しで出せるのであれば、
知らないうちに証明者に名前を書かれて勝手に出されてしまう、
ということも考えられます。
こわい、こわい…。
実務経験証明に関していうと、
先日、こんな電話がかかってきました。
「実務経験を証明してくれる会社を知りませんか?」と。
最初何を言っているのかわからなかったので、
よく話を聞いてみると、
「電気工事業の実務経験がなくて申請できないから、
実務経験を積んだことにして証明だけしてくれる会社を探している」
ということでした。
こわい、こわい…。
弊所はそういう斡旋会社ではありません。(念のため)
このように不正を働こうとする人もいますので、
証明書を出すのであれば、
証明者に責任を持たせる意味でも、
内容について承知していることを確認する意味でも、
押印はさせた方がいいのにな、と思います。